『プログラマー現役続行』の書評
- 作者: 柴田芳樹
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2007/09
- メディア: 新書
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『プログラミング言語Java』や『Effective Java プログラミング言語ガイド 』の翻訳をされている、柴田 芳樹さんの新作を読みました。『プログラマー現役続行』です。私は空き時間を利用しながら読みました。話が細切れになっているので通勤電車の中で読むのに最適でした。
私がおもしろいと思った章は「第10章 コードレビューの勧め」と「第11章 若い人たちへ」です。
「第10章 コードレビューの勧め」は、先日お話を聞いたGoogleの鵜飼さんも重要だと言っていた事で非常にタイムリーな話題でした(ITpro Challenge!のニコニコ動画で見られます)。章の最後のコードレビューでの重要ポイントは必見でした。
「第11章 若い人たちへ」は身につまされる例が多数出てきました。この章だけ2回読み直しました。気になった項目を抜粋しておきます。
- 日本の大学の授業は役にたたない?
- 会社に頼らず自分に投資する
- 高度な仕事を任せられる人になる
- 長年ソフトウェア開発を行って業務をこなしている人の中には、新たな技術を習得しなくても、あるいは英語が読み書きできなくても、与えられた仕事をこなすことができていると勘違いしている人がいます。
- 有能であるとは
- 正の成長サイクル
- 若手と同じレベルの仕事しかできない中堅がいるとは考えにくいかもしれませんが、ソフトウェアの世界では、そういう人がたくさんいます。
- 高いレベルでの地道な努力
- 自分の能力と仕事の範囲を広げて成長していくかどうかは、自分次第です。
最後の章は凄く考えさせられました。例として出てくる勘違いベテランには決してなりたくないです。反面教師にします。
最初から最後まですらすらと読めておもしろい本でした。読後はプログラミングに限らず常に成長していこうと、やる気が湧いてきました。