- 作者: 遠山啓
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1952/05/10
- メディア: 新書
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数学の集合論では古典で有名な本らしいのですが、まったく知りませんでした。
で、この本を読んだのですが、凄く分かりやすく平易な文で書かれていてテンポ良く読める本でした。
一対一対応、集合代数という本当に初歩から説明してあるので、数学がイマイチ苦手な人にも楽しく読めるような本だと思います。
最初の「はしがき」から抜粋
音符が読めなくても、感受性さえあればすぐれた音楽の鑑賞家にはなれるはずである。たとえ、作曲家や演奏家にはなれないにしても…。まったく同じように、数式なしで数学を「鑑賞する」ことはできないだろうか。著者はこんな乱暴きわまる類推を頼りにし、ひたすら読者の知的感受性をあてにしながら、この「弁明」をつづった。
だそうで、数学の本でありながら音楽と同じように感受性で読む本とのことです。
「数式なしで」と書かれていますが、実は本文には数式が出てきます。ただし、凄く簡単な式です。
ミックさんの『達人に学ぶSQL徹底指南書』と共に読むと、SQL関連の知識がより一層理解が深まると思います。
SQL初心者から脱出したい人にはオススメの本です。
でも、逆に言えば、この本で書かれている程度の内容が分からないと、SQL上級者向けの本の内容は理解できないと思います。
(以上、SQL初心者である私の書評でした。)