CROSS 2015 | エンジニアサポート CROSS 2015 に行ってきました。

CROSS 2015 | エンジニアサポート CROSS 2015 に行ってきました。

cross とは、エンジニア主体のイベントで、各セッションの内容はセッションオーナー(エンジニア)が決める方式だそうです。
大きなイベントにありがちな、偉い人にプレゼン内容を提出してチェックしなければならない、みたいな事はないそうです。

セッションの内容や雰囲気は他の方がブログで詳しく書かれていますので、そちらの方を参照するといいかと思います。

私が印象に残ったセッション

私の中で特に印象に残ったセッションは下記です。
http://www.cross-party.com/programs/testcidevops/

セッション概要
・Webアプリケーション開発のテスト / CI / DevOps は実際どこまでやってるの? という話を現場の人から聞く
・やっているところは、やるまでにどんな過程があったか。またどんな風に実行してるか
・やってないところには、なぜやらないか、やれてないかをぶっちゃけてもらう

伊藤 直也さんが

テストから見えてくる グーグルのソフトウェア開発

テストから見えてくる グーグルのソフトウェア開発

の本に書いてある事を紹介していました。
本書からの引用で、グーグルがソフトウェアテストの文化を浸透させるのに一役かった事、

チーム名を「エンジニアリングプロダクティビティ」に変えることにした。
名称変更とともに、文化も微修正された。
人々はテストや品質ではなく、生産性を話題にするようになった。
私たちの仕事は生産性の向上である。
テストと品質は、開発に携わるすべての人々の仕事になった。
つまり、デベロッパーがテストと品質の責任を負うようになったのである。
生産性チームの仕事は、開発チームがこれら2つを確実に実践できるようにすることだ。
(P18 から引用)

を紹介していました。
この本は私もよくソフトウェアのプレゼンをするさいに参考資料としますので一読される事をおススメします。
グーグルではテスト文化を根ずかせるためにトイレの張り紙に「テストを書け」と書かれているそうです。



クックパッドの舘野 祐一さんの話では、クックパッドでは開発改善の専門チームがあり、開発ツールの改善を専門にしている人々がいる。
一般的な企業にありがちな「開発ツールを作る暇があるなら機能追加してよ。」という事を言われて、開発ツールの改善が後回しになる事はない。
クックパッドでは創業者の創業時にかかげた目標に「お客様第一主義」というのがあるので、「お客様第一主義」に適応する提案ならば通る。



テスト/CI/DevOpsを導入してない企業から言われる事として「うちの会社はテスト/CI/DevOpsを導入してなく開発手法がレガシーで生産性と品質ともに低い。どうすれば改善できるのか?」のような事を言われるらしいのですが、一般的に広まってきたのは、ここ2,3年の事で、それほど落胆して焦る必要はない。
これから導入していけばいい、との事でした。


その他のセッションも凄く参考になりました。
来年も参加しようと思っています。